SPL移行診断
ソフトウェアプロダクトライン(SPL)への取り組みは、ビジネス戦略の最適化から再利用資産開発、プロセス定義、組織体制の構築など、非常に広範囲に渡るため、いざ始めようとしてもどこから手をつけてよいか、判断に迷うかもしれません。書籍や論文にはいくつかの適用パターンが述べられていますが、それほど具体的ではありませんし、開発現場の状況は千差万別ですので、それぞれに適した方法を取る必要があります。
弊社では、お客様ができるだけ短期間に、かつ効果的にSPL(ソフトウェアプロダクトライン)の導入を行えるよう、RIPPLEアプローチに基づくPL開発への移行を推奨しています。この時、実際にこのアプローチが適切かどうか、システムのどの部分から対応していくべきか、どの程度の工数がかかるのかを判断するために、「SPL移行診断サービス」を提供しています。
既存資産の状況把握

- 既存コードの品質計測
- 既存コードからのアーキテクチャ抽出(リカバリ)
- 既存コード中の可変性情報の抽出
- 複数の製品間のアーキテクチャ/コード比較
将来を見据えたアーキテクチャの検討

既存資産からの移行可能性調査

- PL開発への移行工数の予測
- 現在の開発を続けた場合とPL開発へ移行した場合の、累積メンテナンス工数の予測
SPL導入へ向けて
上記の移行診断を実施することで、移行に際してどの程度の既存資産が利用可能か、何を実施する必要があるかが把握できます。さらに、予測された移行工数を基に、人員計画やスケジュールを立案することができるようになります。
経営層の強い意志やリーダ/エキスパートの経験や勘も、PL開発の成功には必要な要素です。しかし、これだけでは失敗のリスクが高いのも事実です。既存資産の分析とそれに基づく工数予測により、具体的なデータを得ることができるため、移行へのリスクを下げることができるだけでなく、周囲のメンバーにも効果を説明しやすくなります。
SPL(ソフトウェアプロダクトライン)の導入に関してお悩みの方々は、まずは移行診断を受けてみてはいかがでしょうか? きっとお客様に適した具体的な導入方法の検討に役立つことでしょう。
SPLプロダクトライン開発の関連サービス
人材育成
ソフトウェアプロダクトライン工学(SPLE)の概要から、その中心となる理論・技術までを総合的に学習できます。開発者・品質担当・プロセス改善従事者など製品開発に携わる全ての方への教育にご利用ください。
EurekaBoxは、オンラインで学べる総合学習&実践プラットフォームです。このコースでは、これからSPLを学んでいきたいという人から、実践している人に向けて、コンテンツを用意しています。SPLの基礎から応用までをわかりやすく解説します。
適用支援
"RIPPLEアプローチ"とは、既存のソフトウェアから再利用資産化できそうなものを抽出し、製品開発時に新たな要件等を加えて資産を増やしていく方法です。既存ソフトウェアの調査、プロダクトライン化計画の作成、実施の全ての活動を総合的に支援します。
診断
RIPPLEアプローチに基づくPL開発への移行を目的とし、このアプローチが適切かどうか、システムのどの部分から対応していくべきか、どの程度の工数がかかるのかを診断します。
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