斎藤 賢一
エグゼクティブコンサルタント
斎藤 賢一
【専門分野】車載機器、USDM要求開発、XDDP、レガシーシステムの可視化と改善、MDD、SPI、SASD
「モデリング」技術を中心としたソフトウェアプロセス改善により、上流工程中心の開発スタイルへの移行を支援します。
ソフトウェアは、データと処理を記述するだけで簡単に機能が実現できますが、機能が増加するにつれて、簡単なソフトウェアはいつの間にか複雑になります。1970年代に叫ばれ始めたソフトウェア危機から現代まで、ソフトウェア開発はまさに複雑さとの戦いではないでしょうか。
私はこの複雑さを改善するため、組み込みソフトウェア開発の現場で構造化分析設計技術(SASD)や、オブジェクト指向技術を適用したモデリング開発を行ってきました。モデルでソフトウェア開発を行い、ソフトウェアの構造をシンプルに表現することで、「追加修正箇所を局所化できたため、容易にソフトの追加修正が行えた」、「他の人から引き継いだモデルを簡単に理解できたため、次の開発をすばやく進めることができた」などのメリットを実感しました。
しかし、モデルで開発すればすべてうまくいくわけではありません。モデルも機能追加や修正を繰り返すと複雑になり、再利用が難しくなってしまいます。モデルが複雑になりすぎ、一からモデルを作り直すという非効率な状況や、モデルとコードが乖離し、せっかく作ったモデルが次の開発では役に立たないという状況も経験してきました。
このような経験で感じたことは、「モデルとコードのギャップをいかに埋めるか」です。その解の1つにMDA(モデル駆動アーキテクチャ)があります。理想的なモデルから実装へのマッピングを行うことで、モデルとコードのギャップは完全に無くなります。MDA技術により、理想的なモデルのまま、シンプルな状態で再利用が可能になります。また、時代と共に変化する実装技術にもマッピングにより楽に対応ができます。
さらに、ソフトウェアの複雑さに対し、日々さまざまなソフトウェアプロセス改善(SPI)を行うことも大切です。開発チーム共通のプロセスを定義し、だれが作っても同じ品質になるようすること、どれだけ改善が進んでいるかを把握するためのメトリクス定義と計測、さまざまな工程で作業を自動化できるツールの導入など、目に見える改善が競争力のある組織へと変貌を遂げていきます。
ソフトウェア開発にモデリングを適用し、ソフトウェアをシンプルで再利用しやすい構造へ変えていくことと、お客様の状況に合わせたプロセス改善を私たちエクスモーションのコンサルタントがお手伝いいたします。
Kenichi Saito
斎藤 賢一
これまでの経歴
武蔵工業大学 電気電子工学科卒業後、(株)ケンウッドにて、構造化手法、オブジェクト指向技術を適用した組み込みソフトウェアの開発に従事したのち、(株)リコーにて上流工程を中心としたソフトウェアの改革活動、プロセス改善活動、品質改善活動に携わる。
2009年に(株)エクスモーションに入社、現在に至る。
専門分野
車載機器、要求開発
XDDP、レガシーシステムの可視化と改善、MDD、SPI、SASD
最終学歴
武蔵工業大学 電気電子工学科
社外活動
派生開発推進協議会(AFFORDD) 代表